これは2009年10月12日に開催された銀新オンリー「大江戸ストア大感謝祭」で無料配布したペーパーの再録です。
「オンリー&坂田誕生言祝ぎペーパー」と銘打って配布いたしました。
※あまり品の宜しくない坂田はいただけない、という方はご注意ください。




“今日の良き日に感謝を込めて”




「寒い……」
もぞもぞと布団の中で身じろいだ新八が俺の胸元にぴたりと懐く。
寒いなんてくっ付いてくるから。
はみ出た肩に掛布を引っ張り上げようとして、やめた。
黒髪のかかった頼り無い襟足。
弛んだ袷から覗く肌。
白くはない、健康的な。
柔らかくはない、でも滑らかで優しい新八の。
項から滑らせるように手の平を差し込んで、薄い皮膚を指の腹で撫でる。
もそりと上がった顔が不満そうにそっと唇を尖らせた。
「寒いって……言ってるのに」
「悪ぃ」
謝るけど手は止めない。
背骨に沿うように手の平を下げていくと、深く差し込んだ俺の腕に抉られて浴衣は少しずつ剥がれていく。
サラサラと滑る感触。
ついさっきまで汗ばんで、あんなに吸い付くようだったのに。
「どこまで触る気です?」
「そりゃあ……どこまでも?」
咎めるような黒い瞳。
「今日はもう、お尻痛いからや……です」
睨みつける新八の、頬が綺麗に染まっていく。
俺は唇の端をゆっくり上げて笑みを作った。
「今日は一杯、させてくれたもんな」
剥き出しの丸い肩に舌を這わせる。
「挿れたまま、何回出したっけ?」
「へ、んなこと聞かないで……っ」
反転して身体を敷き込んでも抵抗は、ない。
「すげぇ良かった、な」
「ば……っか」
ちょっと滲んだ黒い目をじっと見る。
「生きてて、良かった」
軽い口調で。
「……ばか」
伸びた腕に優しく引かれて唇まで招かれた。
新八からの、軽く触れるだけの。
「寒いんですけど」
「了解」
赤い頬、拗ねた視線、尖らせた口元。
その他諸々、全部俺のモン。
正真正銘、プライスレスってやつですね。
体勢を戻して、肌蹴た浴衣も直してやる。
「んじゃ、やり直し。おいで」
引き寄せれば馴染んだ温もりがしっくりと胸元に納まる。
「誕生日が年に一回でよかったです……じゃなきゃ身が持たないです」
顔を埋めたもごもごとした訴えは、それでもちゃんと俺の耳に届いた。
こんなにしっかりしがみ付いて、真っ赤な耳して言われても嬉しいだけだけど。
「そうだな、年に何遍も年取りたくねぇし……それに」
髪を撫でて、肩を包み込むようにしっかりと抱きこむ。
「銀さん、今日はもう勃たねぇしな」
耳元で囁いたらしがみ付く腕が強くなった。
胸元からまたくぐもった声。
「……銀さんの、ウルトラばか」
坂田銀時☆★才。
これからも強く生きていけそうです。




20091012 ペーパー配布
20130117 サイト再録(一部修正)

坂田さんのお誕生日を祝いたいなと思ったら結構勢いで書けてしまった記憶があります(笑)
割と露骨だけど気に入ってます。