充電2






「新八」
「はい?」
「こっち」
ソファに座る銀時に呼ばれた。
近づくと腕を引かれ背中から抱き込まれた。
「銀さん」
「んー?」
言葉なく、ただ抱きしめられる事はよくあった。
そういう時の銀時は大抵疲れていて、問えば新八を補充したいのだと冗談混じりに返される。
「何分ですか?」
気の済むまで銀時の好きなように。
基本的にはそうさせてあげたいけれど。
「一時間」
「今からご飯の支度です」
「なら60分」
「……減ってないし」
ぐりぐりと額をつける銀時の髪が頬をくすぐる。
「今日な」
「はい」
「命日なんだ」
たったそれだけの告白だったけれど。
「そうなんですか」
「ん」
銀時が甘えてくれている。
それはずっと側にいるからわかること。
そんな些細な幸せを、噛み締められる事が嬉しかった。
「ご飯が遅れると神楽ちゃんが怒るから」
傍らの温もりに頬を寄せる。
「銀さんも一緒に叱られて下さいよ?」
「任せとき」
「調子いいなぁ」
くすくすと笑いを零せば肩が揺れる。
それを受け止めてくれる温もりが優しくて、新八は小さくすんと鼻をすすった。








本誌で松陽先生が話に絡んだ時に書いた気がします。
2015 7月補足
もんぺ