今年も雨でした
「今年も雨で終わっちゃいましたね」
「あ?」
「七夕ですよ」
「あー、七夕ね。何、新ちゃん天の川見たかった?」
「僕がっていうか、神楽ちゃん短冊書いて楽しみにしてたじゃないですか。だから……」
「まあな、けどあいつ憂さ晴らすみてーにスイカ半玉くりぬいて食ってたし、まあいいんじゃねーの?自然相手のモンは仕方ねーよ」
「それはそうですけど……」
「まあ仮に織姫と彦星がいるとしてよ?天の川なんて雲の上の話なわけよ。下で雨が降ろうが風が吹こうがあいつらには関係ねーし、むしろ覗かれなくてラッキーとか思ってんじゃねーの?心配しなくても空の上で仲良くしっぽりやってるって」
「べ、別に僕は心配なんて……っていうかなんでそんな下世話な感じにするんですか、もー」
「いーじゃん別に。余所は余所うちはうち、だろ?」
「……空の上の伝説と並べないで下さいよ」
「ははは、まあいいからいいから、そんな事よりお前はこっち」
「ちょ、うわっ」
「新八だってこんなの誰かに覗かれたくねーだろ?」
「そりゃそうですけど……もー、銀さんずるいです」
「空見上げて人の倖せ覗いてるより有意義じゃね?」
「…………僕まだ後片付け残ってるのに…………離れたくなくなっちゃったじゃないですか、ばか」
ぎゅう。