入れ替わり篇
新ちゃんはどっちの銀さんが好き?
「え?」
銀さんと土方さんの中身が入れ替わっちゃった時のやつ、あれどっちが良かった?
「っていうか、どなたですか?」
細かい事は気にしない。
進行上必要な天の声ってやつだから。
「天の声って……」
いいからいいから。
で、どっち?
「や、あの……どっちがとかそういう問題じゃないと思うんですけど」
でも万事屋さんには中身が土方さんな銀さんが来たわけで、かなりまともな人格者だったわけじゃん?
仕事だってちゃんとするし、お給料だってくれるし。
「そりゃ……」
でしょ?
ぶっちゃけどうなの。
「……僕は、魂が銀さんなら外見はどうあれそれが銀さんなんだと思うから」
つまり?
「土方さんな銀さんは確かに人として真っ当だったかもしれませんけど……僕はいつもの銀さんがいいです」
ほうほう、真っ当な公務員よりも、仕事をしない死んだ魚の目をした男がいい、と。
「普段はそうかもしれないですけど、いざという時に煌めく銀さんは凄いんですよ?」
はいはい、新ちゃんは銀さん大好きだもんね。
「そっ……そりゃ、す、好きですけど……」
(可愛いなぁ)
ちょっと下世話な事聞いてもいいかな。
「……内容によります」
魂が銀さんだった土方さんは新ちゃんの理屈でいくと新ちゃん的には銀さんなわけだよね。
「そうですね」
ぶっちゃけありなの?
「は?」
だからさ、好きならイチャイチャしたいわけで、外見は土方氏でも中身は銀さんなわけでしょ?
「……!!」
そーいうのはありなの?
「な、ないですよっ」
ないの?
「当たり前でしょっ」
だって、中身は銀さんなわけでしょ?
「かもしれないですけど、でも身体は土方さんのものなんですよ?土方さんの意志を無視していいわけないじゃないですか」
本人はまんざらでもないと思うけどねぇ……。
「はい?」
いやいや。
新八君はホントに銀さん一筋なんだなって思ってさ。
「……あ、当たり前です」
俺、愛されてんなぁ。
「へ?」
こんなん聞かされて我慢できる銀さんじゃねーのは新ちゃんよくわかってるよな。
「って、うわっあんたどこからっ」
新八の居るところに銀さんありってね。
「だって声っ」
ボイスチェンジャーってスゲーのな。
「うそ……」
じゃねーのは一目瞭然、だよな?
「う……はい」
やっぱ自分の身体で新ちゃん抱きしめられんのってたまんねーな。
「僕だって……」
ん?
「僕だってずっと寂しかったです」
ぎゅ。
☆
どうしてこうなったかはよくわかりません。
ただ、行き先を間違えたのは確かです(笑)
もっとさらっと、ちょっとした会話劇場みたいなつもりだったのに。
書いてると新ちゃん可愛くて堪らん!という気持ちに拍車がかかって暴走しますね(笑)
押さえたら砂糖が染み出るスポンジみたいな銀新もいいと思います!
胸焼けしたらすみません……が責任は取りません(笑)