君がいない






しんぱち、と名を呼びかけて。
そういえば今日は休んでいるのだったと思い出し声を呑む。
多分もう、その名を口にすることは呼吸をすることに等しいのだろう。
銀時は読み尽くした先週のジャンプを放り投げ、沈むようにソファに倒れた。
見上げる天井が静寂を跳ね返す。
神楽は相棒を連れて既に居らず、今の万事屋には銀時だけ。
静まり返った室内に、どうしてもお通のライブに行きたいのだという新八に絆され渋々承知してしまった事を激しく後悔した。
耳を澄ましても新八のいる気配がない。
それは銀時にとって耐え難い喪失感。
傍らにその存在がない事が考えられなかった。
本来ならば一日休ませてやるべきなのだろうけれど、ライブが終わったら取り敢えず万事屋に顔を出すようにと言ってある。
終わり次第、とはいかないだろうが律儀な新八はきっと来るだろう。
ライブの興奮冷めやらぬその口からはまずお通の名前がこぼれるに違いない。
けれどそうなる前に塞いでしまうだろう自分が銀時には容易に想像できる。
ライブの参加は譲ったのだから腕の中に取り込んだ後は自分のものだ。
楽しげにライブの感想を語る新八の話も聞いてやりたいけれど、顔を見たら多分駄目だ。
新八の帰宅まではまだまだ時間がある。
お通の名を綴る可愛い舌を絡めとる算段を立てながら銀時は暫しの眠りについた。

ジャンプと君の居ない月曜日、でした(もう火曜日だけど:笑)
ちゃちゃっと短いのを書くのが苦手なので時間が経つにつれ手を加えたくなるんですが(だから未完成ばかりが増えていく:笑)それをやりだすときりがないので書き綴ったまま上げてみます。
ジャンプのない月曜日は新ちゃんの居ない万事屋のごとくつまらーん、という気持ちを込めてみました(笑)