七つ
※七色展開のマスコットをコンプした時に書いたものです。
いでよ、銀龍!
・・・・・ボフン。
「………………」
あの。
「あん?」
銀龍さんですか?
「は?坂田銀時ですけど」
や、あのそういうことじゃなくて。
あなた銀龍って呼ばれてらっしゃるんじゃないんですか?
「あー、なんかそんな通称があったっけな、そういや」
じゃああなたが銀龍さんでいいんですね?
「まあ……いんじゃね?」
いい加減だな……まあいいか。
それでですね。
このたびめでたく七色の絵瑠藻が集まったんで願いを叶えていただきたいなぁ、なんて思ってるんですけど。
「何それ」
え、何って。
「あんさぁ、何かを幾つ集めたら願いが叶うとか、どっかのボール集める話みたいなそういう上手い事がホントにあるとか思ってんの?」
や、でも現に集めて呼んだらあなた出て来てるわけですし……。
「玄関ノックされたら普通出るよね。ごめんくださいって呼び鈴鳴らされたら普通出るよね。俺は呼ばれたから出てきただけで、いきなりあんたの願い叶えろとか言われても困るっつーか、それもう悪徳商法だよね、叶えろ詐欺だよね、俺そういうのやってないんで、帰らせてもらうんで」
いやいやいやいや、ちょっと待ってくださいよ。
確かにちょっと不躾だったかもしれないですけども、仮にも”銀龍”なんて大層な通り名があるわけですし、それなりに何かできる方なんですよね?
「まあ、そりゃないわけじゃねぇけど」
だったらちょっと話を聞く位してくれてもいいじゃないですか。
もしかしたら銀龍さんにとっては小指の先でちょちょいとできるような些細な事かもしれないじゃないですか。
「面倒臭せぇよ」
め、面倒臭いって……
「あー、じゃあ聞くだけ聞いてやるから言ってみろよ」
何でそんな上から……まあいいや、あのですね、新。
「却下」
……まだ言ってないですけど。
「“しん”って言いかけたろ、今。それ、新八の“新”だろ。新八に関することは一切却下」
なんでー、そんなん横暴じゃない。
「何でもクソもねぇ、新八関連は駄目だ」
えーーーーーーー。
ボフン
「銀さん!」
えっ?
「新八!?お前、何で……」
「何で、じゃないですよ。“出かけてくる”ならともかく“トイレに行ってくる”って言って五分も十分も戻ってこなかったら心配するに決まってるじゃないですか」
わー、生新ちゃんだっ。
「あ、お客様ですかって、わわっ……銀さん、苦しいですってば」
おおっ、生ぎゅだ。
「お前は顔見せんな」
「なに言って……」
「駄目っつったら駄目だ」
「……人前じゃないですか、もー」
「うっせ」
………………なんか、願い叶ったかも。
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馬鹿なことほど楽しいのです。
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当時、確か一色だけどこ探してもなかったのがやっと揃った時に嬉しくて書いたんじゃなかったかなー(笑)
2015 7月補足
もんぺ