ドロップ



カランと缶が鳴る。
傾けた口から手の平にコロリ。
落ちた一粒は薄荷の白。


小さい頃は薄荷が出ると舐めたくなくて缶に戻した。
新八にとってはハズレだったから。
薄荷ばかりが残った缶を、姉によく叱られた。
こういうものを口にしなくなって数年。
銀時の机の上に置いてあったのが懐かしくて手に取ってみたのだけれど。
銀時にとって薄荷はアタリだろうか、ハズレだろうか。


聞いてみたくて。
白い粒を口に含んだ新八は銀時の姿を探した。